2000
2000年の山行の特徴
梅雨期の飯豊・朝日連峰は、花におおわれる。---
うっとうしい季節に、飯豊・朝日連峰に登る人などいるはずがないというのが、私の梅雨期の登山に対する考え方であった。現実は、反対であった。梅雨期のみごとな花をめでるために大勢の登山者が訪れていた。
花を見たければ梅雨期に来るしかないと言うのが正しい。眺望をあきらめるかわりに、たくさんの花をたのしむことができる。北股岳の山頂直下のニッコウキスゲのみごとな群落など、想像さえできなかった。また、ヒメサユリとニッコウキスゲが一緒に咲きみだれていた。花の多さ、美しさもさることながら、それを見に来る登山者の多さも驚きであった。山の花の美しさに魅せられた、リピータ客が多いからだと思う。
日帰り登山が多い年であった。---
飯豊連峰へ4回、朝日連峰へ3回行ったが、全部日帰り登山であった。せわしない余裕のない登山である。しかし、装備も軽いから短時間で登れるほかにいくつかのメリットがある。
第一に、日帰りは一日の天気のみ確保すればよい。泊まりは2日以上の天気を気にしなければならない。決行、中止の判断がすばやくできる。
第二に、荷物が軽いので行程に無理が利く。行程にゆとりがある。調子を見ながら目標を先に設定することができる。
第三に、平日に疲れを残さずにすむ。土曜に登れば、日曜に休むことができる。
はじめて大鳥池から以東岳に登る。---
このコースを歩いて、朝日連峰が奥深い山であることを実感した。
今年の新規開拓のコースは、これのみである。年齢を経るに従い、身近で手軽な山ばかり登っているとも言えそうだ。
今秋の紅葉は、良かった。---
飯豊連峰の大石山、地神北峰、朝日連峰の以東岳で、紅葉初期と終期を見たが、最盛期を見ることができなかった。足繁く、土日に登らないと最盛期の紅葉を見ることができない。願わくは、青空のもとで紅葉を見たいものである。