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2003

竜門山(1687m) 

Saturday 24 May 2003/晴れ
新津市(2:30) (6:30)日暮沢小屋  (9:45)竜門山(10:00) (12:00)日暮沢(12:15)  (12:40)大井沢温泉(13:10)  (17:30)新津市

新緑の朝日連峰を訪ねる  
昨年の秋以来、8ヶ月ぶりに、山形県の朝日連峰(竜門山)にやってきた。 例年、5月の連休を利用して残雪期の竜門山を楽しんでいた。 しかし、今回、いろんなことから5月下旬となってしまった。 新緑は、竜門山の山頂までたっしていた。 しかし、まだ、雪渓が残っており、シラネアオイを見ることができた。 また、カタクリも山頂付近では、今が見ごろとなっていた。 他にも名前がわからない花々がある。 何よりも、新緑がすばらしい。 日暮沢小屋の登山口付近は、松林が多い。 しかし、やがて高度を上げると松林から広葉樹林に変わっていく。 新緑の樹木が、登山道を覆っている。 新しい葉が、すっかり開ききると新緑の淡い緑から、濃い緑に変わっていく。 ほんの一時期、山の麓から山頂にかけて見られるのが、新緑なのである。 この時期、花を咲かせる樹木があるので、森は甘い薫りが漂う。

登山者は5名のみ  
今回は、竜門山をピストンしただけで、日帰りで終わった。 下山までに、総勢4名の登山者しか会わなかった。 雪が融けてしまったので、残雪期の山としては魅力がないと判断されたのであろうか。 あるいは、完全に雪が消えるまでまったほうが安全と考えて登らないのであろうか。 とにかく少ない登山者である。 ほとんどが日帰りである。 小屋泊まりの登山者は1人しかいなかった。

登山道が荒れていく 
10年以上、この山に通って気づいたことがある。春にやってくるとわかるのだが、 険しい尾根上の登山道の斜面が少しずつ表層が削り取られている。 巨大な尾根上の雪が、解けると同時に、斜面をずり落ちるのである。 このため、表土まで雪と一緒に削り取られてしまう。 ただ、残念なのは、登山道脇に毎年、咲いていた花々が、表土とともになくなってしまうことである。 大雪渓下の登山道は、雪渓がなくなるまで温度があがると沢と化す。 清太岩山の手前の大雪渓の下と、竜門山直下の大雪渓が、今、そんな状態である。 防水がきいた、登山靴でないと靴の中までぬれてしまう。

春霞で眺望がきかない 
月山がまったく見えなかった。 大朝日岳、以東岳は、写真を撮ったが明瞭ではない。 天気予報は、最高気温25度まで出していた。 風があまりないので、竜門山からの視界は、なんとか見える程度であった。 今回、Tシャツ1枚で通した。さすがに登りはじめは、10度をきっていたので、 寒かったが、30分もすると額から汗が流れ始めた。 また、小さい黒い虫がまとわりついてくる。 何箇所かさされた。後ほど、かゆくなったので、ブヨだと思う。 手ではらわないと必ず肌のどこかに取り付いてしまう。 何枚かの写真の中にも、鳥が飛んでいるようなぼんやりした点が見える。 それが、この虫である。 登山者の中には、顔や腕に、赤い斑点をつけて痒がっている人たちがいた。

写真  PHOTO 2003