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2003

朝日連峰・北大玉山(1468m) 

Friday 01 August 2003/曇り
新津市(5:10) (7:10)五味沢・大石橋駐車場(7:30)  (8:30)角楢小屋  (10:30)北大玉山(11:00) (13:00)駐車場  (13:30)リフレ(入浴@500)(13:45)   (16:00)新津市

はじめての山に行く  
本来、祝瓶山を目指していたが、道を間違えて、大朝日岳を目指すことになる。 しかし、左膝の故障で、北大玉山でリタイヤする。 登山口は、車道の終点にある。登山届を出す小屋がある。 駐車場は、この終点にあり、数台とめることができる。 終点の手前20mの左側にも大きな駐車場があり、こちらには、20台ほどとめることができる。 地名の大石橋が、吊橋のことをさすのか、手前のコンクリート橋をさすのかは、わからない。 このコースは、吊橋を4カ所渡る。 第1の橋は、登山口から見える。右岸の道を10mほど行くと橋に出る。 右岸の道は増水したら、怖くてわたれないのではないか。 もちろん、吊橋も下を濁流が流れていたら、果たしてわたれるだろうか。 橋をわたってしばらくすると、ソマ小屋(木こりの小屋)がある。 山小屋ではないので鍵がかかっていて入れない。 よく整備された登山道を更に進むと、大朝日岳と祝瓶山との分岐点がある。 大朝日岳方面の道が、大きく本道の風格がある。 祝瓶山への道は、右折して小高い道を進む。 私は、ここで本道(大朝日岳)へ行く道を進んでしまった。 よく見ると、3差路になっている。もっとも左が通行止めなのだが、これを本道と勘違いすると 私と同じ間違いをすることになる。 更に進むと、左岸から右岸に渡る第2の橋があらわれる。 第3の橋は、更に先にある。 更に進むと、対岸(右岸から左岸へ)にわたる渡渉地点がある。 対岸に渡り、しばらくすると、角楢(カクナラ)小屋に到着する。 小屋の中をのぞくと、6畳くらいの広さがある。 きれいに整理されており、ストーブも置かれ、宿泊者には、いい環境である。 第4の橋は、かなりの距離がある。北大玉山への尾根の取り付きの手前の大玉沢にかかる 橋である。(と思う) 尾根への取り付きのところに、置賜農高の追悼碑がある。 ここから、稜線上まで、急登が続く。 途中、蛇引清水の水場を示す看板が木に取り付けてあるが、取水しなかったので水量は不明、どのくらい下るかもわからない。 稜線上にあがると、一気に視界が開ける。大朝日岳、祝瓶山、北大玉山が見える。 北大玉山に行くには、主稜線に合流する分岐点まで歩き、更に山頂を目指すことになる。 私は、ここでリタイヤした。 ここで会った、登山者によると、平岩山、大朝日岳の間は、かなり深いアップダウンがあるとのこと。 その方は、4時間かけてここまで下山してきたそうだ。 稜線上は、眺望が楽しめるだけでなく、風があり、涼しくて気持ちがいい。 この時期の花が少なかった。 しかし、リンドウを見た。 北大玉山からの眺望は、素晴らしい。 祝瓶山は、実に険しい。刃物の刃のようだ。大朝日岳から見るより、迫力がある。 反対に、大朝日岳は、北側からみる姿より少し穏やかではないか。 体力があり、膝の痛みがとれれば、再度、このコースに挑戦し、日帰りで大朝日岳をピストンしたいものである。

金曜日の山は静かだ  
人が少ない。平日の朝日連峰は、こんな感じなのだろうか。 登山口から尾根の取り付きまで、しばらく川に沿って歩く。 以東岳の登山口である泡滝ダムから大鳥池までの道に似ている。 朝日連峰は、実に奥が深い山である。深山幽谷とは、この山のことだろう。 登山道は、かりばらいされ、吊橋も整備されていた。 きっと、山の幸が多く、これらをとって生業とする人たちが多いのではないか。 私たち登山者は、山で働く人たちの作った道や橋を使わせてもらっていることがよくわかる。 わたしは、この日、2人の登山者に会っただけである。

朝日連峰は、未知の部分が多い  
私にとって、朝日連峰は、未知の部分が多い。あまりにも奥が深い。未知のルートがたくさんある。 それだけに、今回のように新しいコースに挑戦してみると朝日連峰がいっそう魅力のある山に思えてくる。 大玉沢からの急登に入る前まで、巨大な広葉樹の森を通る。 紅葉したら、どんな山になるのであろうか。 森特有の香りがする。気持ちがいい。 いくつかの沢を渡るが、マイナスイオンがあふれていることだろう。 沢は、実に涼しい。水は冷たく甘い。

山での会話は、内容豊富で楽しい  
北大玉山で会った方は、テント泊の装備を持っていた。 水場があるアカハナで1泊するとのこと。 大朝日岳・平岩山間がかなりきついアップダウンであることを教えてくれた。 テントをもっているせいか、ここまで4時間を要したとのこと。 平日の静かな山を、単独行であるく人は、仙人に近い人だ。 もう1人のかたは、千葉からこられたとのこと。 前日まで、3泊を飯豊連峰を縦走したそうだ。 花がたくさんで、とても飯豊連峰を気に入ったようだ。 福島県の川入口から登り、山形県の小国町の丸森尾根を降りて飯豊山荘に下山したとのこと。エブリサシ岳にもいったそうだ。 一方、朝日連峰は、五味沢から入って、大朝日岳を登り、朝日鉱泉口に降りる予定。 本当に、山が好きな人と言う印象を与える。 しかし、連泊の割には、コンパクトな装備でとても旅なれた人のようだ。 膝痛の話が秀逸である。 膝の痛みは治らないとのこと。 年齢が原因で、どうしようもないらしい。 左膝が痛くなるのが一般的なようだ。 結論は、膝が痛くて山から遠ざかると、もう山へいけなくなるようだ。 したがって、我慢してのぼるしかない。

写真/ PHOTO 2003