2003
朝日連峰・祝瓶山(1417m)
Saturday 11 October 2003/晴れ
新津市(4:30) (6:20)五味沢・大石橋駐車場(6:30) (8:30)祝瓶山(9:15) (11:15)駐車場 (11:30)リフレ(入浴@500)(12:00) (14:00)新津市
360度の眺望を楽しむ
天気予報が晴れを約束する。まだ、外が暗いうちに出発する。途中で夜が明ける。
飯豊連峰の上に、雲がない。今日こそ祝瓶山の山頂からはじめて眺望を得ることができると、期待に気持ちが高ぶる。
国道113号線は、3連休とあって乗用車の数が多い。
登山口となる大石橋の手前の駐車場には、すでに10台の車が止まっていた。
朝食を済ませて出発するグループがあった。
紅葉の時期とあって、多くの登山者がやってきた。
途中で話しかけると、紅葉狩の団体、私同様、祝瓶山を目指す人、大朝日岳をめざす人がいた。大石橋(吊橋)を渡ってから祝瓶山への尾根の取り付きまでの間、一部の樹木の葉がすでに紅葉していた。
また、ホウノキの大きな葉が地面に落ちている。
本格的な紅葉が見られるのは、1,000mを超えてからになる。
祝瓶山のまわりは、すでに紅葉している。
1,000mから1,400mの間は、種類によっては、すでに紅葉して、一部は、落葉したものもある。
朝日を浴びて斜面の紅葉は輝いている。1,000m以下の紅葉は、これからとなる。
次の週末も十分、楽しめそうである。
祝瓶山頂に立つと単独峰のようにまわりの山々が望める。
北に大朝日岳。祝瓶山から大朝日岳までの縦走路の深いアップダウンが見える。
反対側の南に目を転ずると、飯豊連峰が見える。飯豊連峰の各峰は、白く冠雪している。
ビノキュラで見ると積雪は、場所によってかなりあるのではないかと思う。
東側には、木地山ダムの貯水された水面が鏡のように輝いていた。
西側も、たくさんの山々が見えるが名前が特定できない。
山頂は、強い風にさらされて、Tシャツ1枚では、寒くウールのシャツを着る。
45分ほど山頂にいたが、2名の方が登ってこられた。
デジカメで眺望を収め、ビノキュラで詳しい状況を把握したのち山頂を後にした。
1,000m以上の樹木の紅葉が進む
紅葉の始まる時期は樹木の種類により異なる。山の大半の樹木が紅葉するのはこれからのようである。
1,000m以下は、緑が残っている率が高い。
残念ながら、鮮やかな赤や黄色の葉はなかった。
山によって樹木の種類が異なるようだ。日暮沢小屋から竜門山へ行く尾根には、鮮やかに紅葉する木があったのだが。
山から麓に紅葉が下りてくると、にわかに道路が混雑しだす。
川面に紅葉が映える、阿賀野川沿いの49号線、荒川沿いの113号線は、特に混みあうだろう。
これらのルートは、ただ、ドライブするだけでも十分に紅葉を堪能できる。
麓で紅葉を楽しめるのは、10月下旬から11月上旬になるだろう。
山に登らなくとも、お昼のお弁当を持って飯豊連峰や朝日連峰の登山口まで足を伸ばせば日本の美しい秋を十分味わえるとおもう。
山の会話は尽きない
2人の登山者と話しこんでしまった。一人の方は祝瓶山頂であった秋田からこられた人である。夜の到着となり9時間かかる。この山は、はじめてで登る予定をかねてからしていた。
秋田の多くの人は、太平山(1171m)に登る。市内から1時間ほど。しかし、のぼりには3時間かかる。秋田からだと朝日連峰の北面の登山口には、5時間ほどで来れるようだ。
朝日連峰にはよくこられるようで、小屋が新築されていることをよく承知されていた。
これは私の感覚であるが、より遠く離れた山に登ると、より日常の雑事から遠のくように思われ、ストレス解消によい。
もうひとかたは、東京からこられた70歳の男性である。
すでに100名山を完登している。現在300名山に挑戦中。55歳から登山をはじめて、67歳で完登した。きっかけは、英国人が日本の山の美しさを賛美し、それを理解しないことを非難されたことだそうだ。たしかに英国には、山が少なく最高でも1300m台だそうだ。アルプスやピレネーに行かないと3000mクラスの山には登れない。
100名山挑戦中の年間登山経費は、100万円。300名山は、50万円。東京から地方への交通はよく、夜行バスは安い。また、格安なJR企画の旅行プランがあるとのこと。(ジパング?)
週1回ペースで家をあけるのに、登山費用の大蔵省との折衝はいかに。お酒もタバコもやらず、健康にもよく、賭け事などにお金と時間をかけているひとに比べたら、どれほどよいかというのが殺し文句のようである。
民宿は、とても親切で、安く、使うべきだ。山に来ると人は親切だ。すぐに親しくなってしまう。
山の情報は山で得ているようだ。100名山の山行報告をワープロ打ちで自費出版しているとのこと。先輩の教訓は、実に有益だ。天気が良いせいか、ついつい饒舌になってしまったがとてもいい会話となった。
写真/ PHOTO 2003