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2003

菱ケ岳(974m)/五頭山(912m) 

Saturday 22 Mar 2003/晴れ
新津市(5:45)  (6:20)菱ケ岳登山口駐車場 (8:40)菱ケ岳 (10:30)前一の峰 (11:50)駐車場 (12:30)新津市

2ヶ月ぶりに登る  
昨日は、出勤で休めなかった。天気がよかっただけに、もったいない気分になる。しかし、今日も天気は、持ちそうなのでひさかたぶりに登ることにする。 早朝、窓から五頭山を見るとくっきりと稜線がわかる。 山に行くとなると早く目がさめてしまう。 5時を過ぎると窓が明るくなる。 衣服は、冬装備にする。山はまだまだ真冬なのだ。 ウールのシャツとフリースのセータをきる。レインウエア上下を持つ。 カメラ、ビノキュラ、おにぎり、水をザックに入れる。 傾斜の急な斜面があるので、アイゼンを持つ。 昨日、朝雪が降ったので、ワカンを用意する。 結局、出発したのは、6時前となる。 菱ケ岳駐車場には、先行者1人がおり、出発するところであった。 2日月ぶりの登山と睡眠不足で少し心配だが、リタイアも考えて、とにかく 登ることにする。 踏みあとがしっかりしている。 昨日、たくさんの人が登ったようだ。 途中から、踏みあとからはずれショートカットする。 私が登ったコースが、冬道でオーソドックスなのだが。 ひとつは、村杉温泉コースの合流点の50mほど手前で 左側の斜面を登る。 二つ目は、菱見平をカットする。尾根を巻く夏道を避け、尾根筋を登る。 気温が低く、ワカンなしでも、靴が深く沈みこまない。 杉鼻まで踏みあとがあるので登りやすい。 最初の難所は、杉鼻の冬道である。 アイゼンがないと、かなり苦労する。 最後の難所は、菱ケ岳山頂の直下である。 アイゼンがないと、かなり危険である。 それまでは、緩登である。 積雪は、五頭山三の峰で5m、登山口で20cm程度である。

縦走路は新雪が覆い、トレースが消えている  
菱ケ岳山頂付近の新雪は、10cm程度ある。しかし、吹き溜まり部分には、30cm程度ありワカンをつけて縦走する。 縦走路上にできた雪庇は、鋭くとがって傾斜している。 踏みあとがすっかり消えている。 新雪のため、いつもより2倍ほどの時間がかかる。 空気がすんで、遠くの山々が見える。 南側に、燧ケ岳、守門岳、粟ケ岳。北側に、飯豊連峰、朝日連峰、磐梯山、鳥海山。 先行者は、踏みあとが消えたところで、引き返したので、そこから ひとりで新雪を踏みながら五頭山をめざすことになる。

多くの登山者が来る 
前日に続いて、天気がよいせいか、大勢の登山者がやってきた。 途中で振り返ると菱ケ岳山頂にたくさんの人影が見える。 また、続々と菱ケ岳から五頭山に向かって縦走者がいる。 縦走するのであれば早い出発をすすめる。 気温があがると雪面が緩み靴が深く沈みこむからだ。 ワカンを持参してもかなり歩行が困難になる。 時間を浪費することになる。 ビノキュラでのぞくと、菱ケ岳、五頭山の各山頂に人影がみえるようになったのは、9時半を過ぎてからである。 新雪が降ったので、早朝の出発を嫌ったのかもしれない。 菱ケ岳駐車場で車を数えると50台以上となった。 今回も下山時に会う人の大半が熟年であった。 挨拶代わりに、白い飯豊連峰が見えることを話すと、今日の天気を ほめたたえ元気に登っていった。 現在、車は道路上に残る雪のため、菱ケ岳駐車場どまりである。 しかし、あと10日前後で、どんぐりの森駐車場まで車が入れるようになるだろう。 山の雪は多いため、まだ、花を見ることがない。 しかし、登山口に近い斜面には、黄色のマンサクが咲いていた。

十分な満足感をえた縦走となる 
週末の出勤と雑事で、山行計画さえ頭に浮かばない日々が続いた。 また、週末を積極的に休養にあてなければならなかったような体調であった。 2ケ月のブランクは大きい。閉塞感が漂う毎日であった。 仕事の区切りがついた。幸い、天気もよく、じっくりと山ですごしたいと思う。 2週間以上、運動をしないと体力が落ちたと実感していたので、縦走については自信がなく、最近でた膝の痛みが大きくならないか心配になる。 しかし、満足がいくまで体を動かしてみたいという強い衝動を抑えることができない。 早く目が覚め、十分な睡眠を取ることができなかったためもあり、かなりきつい縦走となった。 時間も予想を越えた。 だが、今回の山行は、とても満足できるものだった。 たとえていえば、ステーキ&ロブスターをたいらげたときの気分である。