2003
レポート:訪問者が求める情報
ご意見いただき、ありがとうございました。
ホームページを訪問された方のご意見と私の感想をまとめてみました。
ご意見の概要
1.回答者の70%が、山小屋の情報を求めている。
2.次の関心事は、所要時間と交通機関である。
3.高山植物と眺望に、興味が示されなかった。
感想
1.山小屋の情報は貴重である。
(1)山小屋の有無は、荷物の重量に直接影響する。第1に、テントが不要である。
第2に、食事の提供があれば、更に食糧が減らせる。
第3に、極端なことを言えば、更に、コンロ、燃料、コッフェルも減らせる。
特に、年輩者にとっては、登頂可能な山の数を増やすことになる。
(2)山行の安全確保に重要である。天候の激変や体調の変化に対して、より安全な
山行を保障してくれる場所となる。
山小屋がなければ、テントの持ち合わせがないひとは、登らないだろう。
2.所要時間が、関心事の2番目になることに驚く。
(1)Web上で、たくさんの山行記録から、簡単に入手できる。または、山の地図を容易に
購入でき、時間を知ることができる。これらのことが、最優先されなかった理由だろうか。
私の場合、95年以前、本や地図を買うか、アマチュア無線で質問するか、実際に登った
人から直に聞くことしか方法がなかった。
(2)しかし、所要時間が軽視されているとは、思えない。
なぜなら、山行日程を決定するのに不可欠の要素である。
宿泊日数を決めるには、所要時間がいる。
初めての山となれば、登山計画を決定する大事な要素となる。
所要時間で宿泊地を決める。宿泊数で食事数が決まる。
食事数により、各食事のメニューを決める。それによって食材を決め、調達する
食糧が決まる。
3.登山口までの交通機関は、所要時間と同程度の関心事である。
(1)縦走者にとって、交通機関は縦走がなりたつかどうかの重要な要素である。
最寄のJRの駅、バスの便、タクシーの有無と料金などは、重要である。
交通機関によっては、登山口での前泊や後泊が必要となる。
コスト試算にも必要である。
4.高山植物や眺望は、重視されていない。
(1)花や眺望は、山行計画策定に大きな意味をもたない。
たしかに、花の季節は、登山シーズン全体からすれば、短い。
入梅から初秋である。
(2)梅雨時に登る人は多いが、意外と花には関心がないのだろうか。
花は、どの山でも見ることができるからだろうか。また、花の名前が覚えにくいせいだろうか。
今後の課題
ご意見を反映させるために、次の課題をかかげてみた。
1.山小屋に可能な限り泊まり、山小屋の情報を提供する。
(注)残念ながら、すぐに実行できない。泊まりの山行は、しばらく、事情が許さない。
代替案として、山小屋を覗いて、詳述するしかない。
2.所要時間を、途中経過を入れて記述する。
極端な場合、登山口の出発時間と山頂到着時間しかないものもある。
特に重要なのは、山小屋までの時間となる。
3.計画段階の登山口と交通機関を載せてもよい。
縦走を計画するとき、いろいろな登山口と交通機関を検討する。検討の俎上にのぼった
選択肢を参考に載せてもいいだろう。
しかし、泊まりの縦走は、しばらく後に実現可能な課題である。
4.花と眺望は、感動を伝えられれば十分である。
花や眺望が、幸運にも得られたとする。
その感動を写真で伝えられれば、Web上の山行報告は、存在意義がある。