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2005

磐梯山(1818m) 

Wednesday 3 Nov 2005/曇り
新津(3:30) (5:30)八方台駐車場(5:40) (6:40)弘法清水 (7:00)磐梯山(7:15) (7:30)弘法清水 (8:30)駐車場 (10:40)新津

 午前中に下山できる山を選ぶ  
当初の天気予報に反して、直近の予報は、曇りのち雨に変わっていた。 いつもいく五頭山より、紅葉がみれる可能性のある山に行きたいと考えた。しかし、正午前に下山できる山でなくてはならない。 他に祝瓶山、飯豊連峰の麓の山、白山などが俎上にのぼった。高速道が使えて半日は山行以外に自由に時間をさける磐梯山に決める。 過去の磐梯山の山行の記憶から10月10日を過ぎると紅葉を見ることは不可能だろうと思ったが、麓の紅葉はみれると考えた。 前夜、出発を早朝3時と決めて、いさぎよく寝る。 登山口の八方台まで往復4時間、八方台から山頂まで往復4時間と試算したからだ。 早朝出発だが、正午前には余裕をもって帰宅できる。 49号線は思いのほか車の量が少ない。また、流れもよい。 往路は、下道で問題なかった。登山口の八方台に到着したときは、まだ、暗かった。 しかし、しだいに明るくなるので、まだ、夜が開けきらないうちに出発した。 白い霜がおりた木道に足跡がないことから一番乗りであることを知った。 服装が冬の装備のためか、すぐに額から汗が落ち始める。日帰りの荷物(水、おにぎり、雨具上下、カメラ)なので順調に登る。 車外温度計が3度だったので、山頂付近は、零下と推測する。 たくさんの霜柱が登山道の両脇の表土から立ち上がっていた。 山頂に立つと、弱い風にもかかわらず、寒さで指の自由がきかなくなる。 おにぎり一個をほおばって、急いであちらこちらにカメラを向けてシャッターを切る。 残念なことに、青空に太陽がでているが、運悪くわずかな雲に隠れてでてこない。 山頂から麓が紅葉に輝くのを見ることができなかった。

 高い山の紅葉は終る 
過去の記憶をたどっても、10月10日は紅葉の終期に属した。したがって、今年の紅葉がいくら遅いとのニュースがながれても、大きな期待はできないと考えた。登りはじめてすぐに、その予測が正しいことがわかった。登山口の八方台でも樹木の葉がすっかり落ちて、登山道の上に枯葉がうずたかく積もっていた。 紅葉のなごりのように、ナナカマドの赤い実だけが、くっきりとモノトーンになりつつある風景に強烈なアクセントをつけていた。 紅葉の最盛期は短い。強い風が吹くと一瞬にして、葉が散るのですばらしい紅葉にあえるがどうかは運にまかせるしかない。 こんなことを考えていれば、必然的にもっとも好きな山の紅葉を見たいという期待に収束してしまう。 したがって、紅葉の最盛期になると、飯豊連峰や朝日連峰をうろつくことにならざるをえない。 下山時、100人ほどの登山者に会った。ほとんどが年配者で、かつ、半数以上がカップルであった。 紅葉は期待はずれでも、360度の眺望に大いに満足したことだろう。

 桧原湖周辺の紅葉はすばらしい 
帰路、青空が広がった。桧原湖周辺の樹木が見事に紅葉していた。 太陽の光を浴びて、赤はより赤く、黄色は光輝いていた。 落葉する松である唐松は、湖に沿う県道の両側に黄金色に光っていた。 けっこう感動する風景である。十数年前にも同じような光景を見ている。かなり昔になるが、山登りを始める前の話しになる。 桧原湖の紅葉をみるために早朝、周辺を車で回って写真を撮ったことがある。湖面、霧、島、紅葉、青空と超日常の風景は見ていてあきることがなかった。 路肩や駐車場に車を止めて、三脚を置いてカメラのシャッターを切っている人たちがいた。

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