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2005

五頭山(912m) 

Saturday 21 May 2005/晴れ
新津(4:30) (5:10)どんぐりの森駐車場 (6:20)前一の峰 (7:30)駐車場 (8:00)新津

 森が薫る 
新緑には、勢いが感じられる。同時にこの時期、森全体が気持ちのよい薫りに包まれる。 甘い薫りである。白いコブシが放つのか、それとも他の花か私にはわからない。 バラのような高貴で個性的な薫りではない。森全体を薄いベールで覆う甘い薫りである。

 飯豊連峰が見える 
早朝から広がる青空に飯豊連峰全体の稜線が青みがかったシルエットとなって見えた。 五頭山から見る飯豊連峰は白さを失っている。しかし、この時期でも会津盆地からは白く神々しい飯豊連峰を見ることができる。 会津側から見ると白い飯豊連峰は朝に夕に人々の心をすがすがしくしてくれると常に思っている。 五頭山側からみると、飯豊連峰は北股岳と梅花皮岳がつくるU字型の鞍部で、遠くからでも確認できる。 新潟の他の山々に登ってもこの鞍部の形から飯豊連峰を確認することができる。

 菱ヶ岳の登山者が多い 
早朝、小型バスで来た登山者が菱ヶ岳を目指していった。他の車が10台ほどあり、新緑の菱ヶ岳を楽しむ登山者の多さに驚く。 五頭山は北側の一部斜面を除いて雪はない。もちろん登山道にも雪を見ることはない。 しかし、前一の峰から菱ヶ岳をうかがうと菱ヶ岳までの縦走路にはまだ少し雪が残っているようだ。 雪の白さが、新緑をひきたてている。6月になると、新緑が濃い緑に変わり山は夏の色に覆われる。 この短い時期に春の息吹を感じ、気分を昂揚させるために多くの登山者がやってきたようだ。

 やはり新潟は穀倉地帯である 
田植えが終った。新潟平野の水田に水が張られた。この時期の水田はまだ苗が細く緑が少ない。そのため、水田はまるで洪水になったように見える。大地が洪水になったようだ。夕方、西日があたるとまるで鏡になったように沈む太陽の光が反射してまぶしくなる時期でもある。森に覆われた低山が海に浮かぶ島々に見える。水田は日増しに苗が大きくなるとともに緑に覆われる。今度は緑の絨毯になる。 3ヶ月すると、黄金色になり、収穫の秋を迎えることになる。昨年は、洪水、台風、そして地震と続き災害の年となった。今年は、米も果実も太陽の恵みを受け最高の収穫の秋を迎えることを期待したい。