2005
エブリサシ岳(1636m)
Sunday 9 Oct 2005/曇り
新津 (5:30) (7:00)奥胎内ヒュッテ (7:30)足の松尾根登山口 (10:30)大石山 (11:30)エブリサシ岳 (12:30)大石山 (15:30)奥胎内ヒュッテ (15:50)胎内パークホテル(16:20) (17:50)新津
紅葉を楽しむ
黄色と赤色がまぶしい。天気予報は、晴れから曇りに変わってしまって、陽がさす時間が短くなってしまった。
しかし、ときどき陽がさすと一瞬だけ紅葉した斜面が輝く。
大石山の森林限界までつづく広葉樹が紅葉している。また、大石山直下に黄葉した葉が、ひときわ輝いていた。
ナナカマドの実が赤く色づき、一段と色濃くなっていた。はっとする赤だ。
緑と赤と黄の取り合わせが美しいのは、大石山から見える鉾立峰の南斜面である。
頼母木山につながる尾根の西斜面も紅葉している。残念ながら陽がさしたのは、わずかな時間しかなかった。
大勢が繰り出す
ほとんどがグループかカップルである。奥胎内ヒュッテ前の路肩の駐車場には、60台ほどの車が止まっていた。
ナンバープレートから判断すると、地域別の台数ベストスリーは、1.新潟、2.長岡、3.福島である。
また、遠距離ベストスリーは、1.滋賀、2.横浜、3.多摩である。
確かに、この3連休をのがすと、飯豊連峰の紅葉を楽しむことは、できなくなりそうである。
ザックの大きさから判断して、出会った30人ほどの登山者の80%が、小屋泊まりである。
今日は、連休の中日である。天気予報は当初、連休初日が雨で、2・3日目が晴れであった。
したがって、中日である本日の登山者が急増したのかもしれない。
お昼時。あちこちで車座になって食事を楽しむ姿が見られた。
8時間ほど歩き続ける
奥胎内ヒュッテからエブリサシ岳へ行くこのコースは、足の松尾根を登る。エブリサシ岳の高さに比較して、所要時間が
長い。原因は2つある。第一は、鉾立峰のアップダウンが大きい約150mほどの高低差がある。第二は、足の松尾根が、岩場、崖、木の根が多いことである。
上りと下りの時間が、それほど変わらないことが、登山道の険しさをあらわしていないだろうか。
コースによっては、登山口から飯豊山への往復の時間と大差ない。
岩場や崖は、三国岳直下の剣ヶ峰に匹敵する。
同じような時間なら、川入口や大日杉口から飯豊山を上ったほうがいいと考える人がいてもおかしくない。
それでも、このコースを登るのは、魅力があるからだ。
6月に花を見られる。また、9月から10月にかけて紅葉をみられる。
エブリサシ岳は、飯豊連峰縦走では、連峰西端にあることから軽視されがちとなる。
しかし、飯豊連峰では、リピータ客が多い山のひとつではないだろうか。
森林限界を超えると大石山が見えるとともに、足元に飯豊連峰の深い渓谷を眺めながら登ることになる。
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