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2015

京都の桜 2015/04/08-10

全体の感想

今年、4/8-10に全てをかけて予約した。 念願の京都の桜を見るが、時期が難しく、醍醐寺の桜は見れなかった。 ソメイヨシノの最盛期はほぼ終了していた。 しだれ桜、遅咲きの桜のみみることができた。 原因は、急激な気温上昇で昨年より開花が進んだものと思う。

計画と実績(2015/4/8-10)

計画

醍醐寺、清水寺、円山公園、哲学の道、鴨川沿い

実績

仁和寺、龍安寺、平安神宮、二条城、平野神社 清水寺、円山公園、哲学の道、鴨川沿いについて、実際に歩いて確認したが、終盤であった。 仁和寺は、特殊な品種のようだ、白い御室桜という。これは満開で最盛期。 龍安寺、平安神宮、二条城とも最盛期な桜は、しだれ桜。 また、鴨川沿いのしだれ桜も満開である。 この結果、ソメイヨシノの満開を見るということは、しだれ桜の満開を見られないということになる。

仁和寺

御室桜がきれい。白っぽい花のさくら。ピンクでないので艶やかではないが落ち着く。 遅咲きなので、ソメイヨシノの最盛期が過ぎた場合、最後の切り札となる。

龍安寺

石庭だけで有名なのではないようだ。広い庭の桜がいい。 枝垂れ桜がいい。京都のことなら外国人に聞けと思うほど、よい場所には外国人が多い。

平安神宮

庭園に入ると同時にしだれ桜が出迎える。 手をかけて管理している。その分きれい。 かなり歩く。

二条城

桜は、しだれ桜のみ残り満開。 桜園は堀端で、確かにきれい。 二条城で徳川慶喜が大政奉還を決意したそうだ。 徳川家が親藩と外様大名を区別して対応していることがよくわかる。

平野神社

洛中洛外図をみると、かつては有名な神社であったようだが、 今は無料で管理は十分ではないようだ。しかし桜はたくさんある。

哲学の道

昔、人通りがなく危ない雰囲気だった。 今は、すれ違いできないので、となりの道路を歩く。

鴨川

半木の道が有名だが、未訪問。 しかし、鴨川沿いを、神宮丸太町駅から祇園四条駅まで歩いたが、しだれ桜はある。 天気なら、ここで弁当が最適なのだが。

御苑

ソメイヨシノは終了。しだれ桜は残っていた。

花見の宴

鴨川沿いの花見客は1組。 天気も曇りで寒く、また平日ということで少ない。 しかし、翌日は晴れたので、少しは花見客もあったようだ。ゴミの散乱具合から判断すると。

雨の日の過ごし方

この時期の雨の日の過ごし方。 花見をするのに、雨では大変である。 しかし、雨でも花見は可能であり、多くの外国人は雨をものともせずに花見をしていた。 カメラも濡れるので、傘を差しながらの写真撮影も大変である。 休憩も必要なので、雨の日の花見の代替え案は、京都ならではだが博物館、美術館巡りが最適である。 今回はいい特別展があった。(後述)

京都は国際都市

外国人が多い。龍安寺はほとんど外国人である。 日本人はまったくマイナーな存在。 パフレットも国際化。 主要な言語のパンフレットを用意していたところもある。 また、1種類のパンフレットの場合、電気製品の取扱説明書と同様に 主要外国語で書かれている。日本語は、そのなかのただの1言語としての扱いである。 したがって、現実から判断すれば、京都は、外国人観光客によって潤っていることになる。 アナウンスも、英語、韓国語、中国語が用意されている。

朝食または昼食

単独または2人なら、コンビニでおにぎりや弁当を購入してベンチで食べるという方法もある。 しかし、ベンチでも場所によって飲食禁止もあるし、雨なら無理。 そこで、値段が手頃なレストランや中華料理店などを探すことになる。 結論を先に言えば、単品に近いものを出す店は、ハズレが少ない。 カツ丼、天丼、スパゲティ、ラーメン、カレー、うどん、そばなど。 一方、いろいろなものを並べた定食類は、ほぼハズレ。 サンプル、写真がそもそも誇大広告の類なのだ。 かなり安全なのが、中華料理店。

夕食

お金に不自由しない人なら、なにも悩むことはない。 年金生活者となると、いろいろ考えなくてはならない。 意外と安全なのは、デパート、地下街の飲食店街。 回転も高いようだが、混むので受付前に待ち席がある。 概ね値段は高いが、それだけの価値を持つと言える。

新しい発見

修学旅行、職員旅行以来の寺社があるが、それなりに新しい発見があるものだ。

銀閣寺

過去数回訪ねたが印象が薄い。 行くのをためらったが、久しぶりなので訪問。 山の上に行くと、銀閣寺境内全体、界隈まで一望できる。 庭は、いろいろな樹木が植えられ、手入れが整っており、秋の紅葉時期は一体どんな景色となるか。 よい庭を持つ。

龍安寺

石庭など邪道、と思っていた。 シンプル・イズ・ベストなのかもしれない。 むしろ雑念がなくなるのかもしれない。 石庭以外の庭園がいい。初めて回ったが、秋の紅葉への期待が高まる。

熊野若王寺神社

新島襄の墓がある。 場所は山頂。 入り口は、神社より一段低い坂を登ると、開閉可能な鉄のドアがあり、それが入り口といえる。 これはイノシシ除け。そこから20分の登山。登山靴があるといい。雨の日は危険。 入り口付近にある竹の杖が、転ぶのを防ぐ。 足の弱い人は無理。 妻の八重、八重の兄の山本覚馬の墓が並ぶ。

京都の博物館

特別展が興味を引く。

京都文化博物館

特別展、京を描く、洛中洛外図の時代。 屏風、襖絵に当時の一大行事を描く。 今で言うなら、グラビア特集。写真展の代わりとなるものと思う。 花見は、16世紀からどんちゃん騒ぎ、髪を乱し、踊り、喧嘩する。 日本人はなにも変わらず同質のものを維持している部分があることは間違いない。

京都国立博物館

特別展、桃山時代の狩野派、永徳の後継者たち 主流派になるとは、とても大変な努力を要する。 宮中、豊臣方、徳川方に弟子たちを配し、関ヶ原の戦いでどちらにころんでも、時の権力者の庇護を受け 常に主流派を維持した。 二条城の襖絵も狩野派のもの。

秋の紅葉への視点

交通

桜の時期、バスは便利だが、混雑するし、渋滞する。 洛中中心なら、地下鉄での移動が時間の節約になる。 しかし、紅葉は東山、左京区が中心となるようだ。 未経験だが、地下鉄を使い歩いたほうが早く目的地につけるかもしれない。 外国人は祇園が大好き、清水寺、銀閣寺方面のバス乗り場は長蛇の列。 最適解を見つけるには時間がかかるようだ。 

時間

早朝または午後遅くがいい。 ただし、秋は夕暮れが早い、遅すぎてなにも見れないなどという最悪の事態を回避する。

場所

数時間待ちでも見る価値があるところか。その待ち時間を埋め合わせるほど、たくさんの紅葉の名所を回るか。

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