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2016

エブリサシ岳_1636m 2016/07/08

Friday 8 July 2016/曇り
新津(4:00) (5:30)奥胎内ヒュッテ駐車場 (6:10)足の松尾根  (9:00)大石山
 (10:10)エブリサシ岳(10:30)   (12:00)大石山   (14:00)足の松尾根
 (14:50)駐車場(15:00)  (16:30)新津

ニッコウキスゲは見頃

ニッコウキスゲは数個の蕾を持ち、順番に咲くようだ。 今回、1本のニッコウキスゲが、咲いた花、しおれた花、蕾を持っていた。 ニッコウキスゲは、しばらくの間、登山者を楽しませてくれるのではないだろうか。

天空の花園に魅せられて

エブリサシ岳や大石山にあると言われてきた天空の花園を、今年こそ見たい、 また、これが最後のチャンスと考え挑戦した。 天空の花園の魅力、課題、そして対策として実践したことは次のとおり。

魅力

(1)花園の規模が比較的大きい。 (2)初夏、ハクサンイチゲ、ヒメサユリ、ニッコウキスゲを順番に見ることができる。 (3)最盛期に見ると、ため息が出るほど可憐な花園である。

課題

(1)ハクサンイチゲの最盛期にもかかわらず、主要な登山道である足の松尾根まで行く道路が雪のため通行止めであることが多い。 (2)代替えの登山道は、普段、残雪期のみに利用される山形小国町から登る西俣の峰経由で頼母木山から入るコースしかない。 この道は利用期間が限定されているためトレースが薄い。また、急斜面を登る。 (3)近年、地球温暖化の影響であろうか、花の見頃が早期化している。 また、積雪量により変動する。したがって、過去のデータから見頃を予想できない。 結果として、何度も登ってみないと花の見頃に会えない。

対策

(1)体力がまだあるうちに、登るしかない。 (2)入念な準備が必要である。西俣の峰経由頼母木山のコースは、山頂周辺でホワイトアウトに遭遇すると命に関わる。 天候は重要な要素である。また、急斜面を登るので、今の年齢で本当に登れるか試してみる必要がある。 (3)最盛期の花を見るには、試行錯誤しかない。 すなわち、花の見頃を予想して、早めに登り、早すぎたら予想を修正して、また、登るしかない。 特に、ニッコウキスゲの見頃は2度外し、3度目になんとか見ることができた。 ニッコウキスゲは、温暖化の影響が小さいのであろうか。

感想

(1)見頃を外したくないので、雨の日にも登ったが、雨の日は避けたほうがいい。 衣服も靴も濡れて惨めになる。さらに、レンズが濡れて、写真も撮ることができない。 (2)曇りの天気は上等である。晴れでなくともいい。 雨さえ降らなければいい。梅雨期に晴れを望むのは、贅沢すぎる。 (3)振り返ってみれば、およそ1ヶ月間に4回もエブリサシ岳を登っている。 過去にこんな経験はない。鉾立峰の登り返しを考えると、普通、こんなことはしないだろう。 これが最後との思いがあった。 また、大石山からエブリサシ岳まで往復2時間でしかないと、ひたすら、念仏のように唱えて歩いた。 確かに、2時間すれば大石山に戻ってこられるからだ。 (4)現役時代なら、こんな無謀なことはしないだろう。 また、土日、祝日しか登れないので、花の見頃を見ることは、間違いなく、かなわない夢で終わったことだろう。 (5)現在、少し虚脱状態にある。

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