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1994

竜門山(1687m) 以東岳(1771m) 


Sat.June 11.1994/ 快晴
 新津(3:30) (7:30)日暮沢小屋 (11:40)竜門小屋(11:45) (14:30)以東岳(15:00) (18:00)竜門小屋 
Sun.June 12.1994/ 曇り
 竜門小屋(5:30) (6:00)竜門山(7:30) (9:30)日暮沢小屋(9:50) (13:50)新津

 
 私は、朝日連峰の登山コースとして竜門山へのルートをよく利用する。連峰の中で一番短時間で山頂に着けるからだ。もっともこのコースは、連峰縦走のエスケープルートとして使われる。この日は、快晴となる。家から4時間で登山口の日暮沢小屋に着く。小国町経由の方が、鶴岡経由より20kmほど距離を節約できるようだ。時間とともに気温が上昇する。結局、Tシャツ1枚で、とおすことになる。清太岩山(1465m)手前から雪渓を登る。雪渓に入る手前で、カタクリの群生を見ることができる。熊糞山をこえてしばらくすると竜門山までの再び雪渓登りとなる。竜門小屋へは、若干の下りとなる。日暮沢小屋から竜門小屋まで4時間の行程となる。
 澄み切った青空、とても気持ちがいい。ついつい調子にのって、以東岳までピストンする事にする。水、カメラ、無線機をザックに入れ出発する。往復8時間のコースである。いくら遅れても、すっかり暗くなるまでには、帰れるだろうと予想する。南寒江山、寒江山、北寒江山、三方境を越えて狐穴小屋に到着する。一面狐色の草紅葉が残っている。小屋の手前は、2mほどの雪渓が残っている。小屋は、古い感じである。以東岳は、まだ先である。以東岳に立つと、下方に青色をした大鳥池が望める。全く絵になる風景である。振り返ると遠くにきれいな三角形をした大朝日岳が見える。遠くにきたもであると実感する。結局往路は、2時間半ほどで来たことになる。写真を撮り、無線で3局ほど交信する。以東小屋は、山頂のすぐ手前にある。以東小屋の後ろの雪渓は、全体が残っている。
 到着後30分ほどで、帰路につく。狐穴小屋の雪渓の融雪水を水筒に補給する。さすがにこの辺まで来ると足が上がらない。気力ではどうにもならないほど疲労を感じる。ペースが落ちる。Tシャツ1枚では、休むと寒い。なんとしても暗くならないうちに小屋までたどりつかなくてはならない。竜門小屋が見えるとさすがにほっとする。復路は、3時間半かかっている。小屋に戻るとぐったりして、しばらくなにもできない。宿泊者は20名ほどいた。
 翌日、朝起きるとガスっている。下山する。日暮沢小屋まで、4時間かかる。大朝日岳はじめ連峰の山々は、北側は白く雪渓が多く残っている。しかし、南側は、白い部分が少なく緑が多い。白、茶、緑が同居している季節である。