1994
長者原口から頼母木小屋 1708m
Fri.April 29.1994/ 雪
新津(5:30) (7:00)梅花皮荘 (7:30)登山口 (10:00)西俣ノ峰 (15:00)頼母木小屋(泊)
Sat.April 30.1994/ 曇り
頼母木小屋(830) (11:30)西俣ノ峰 (12:30)梅花皮荘(13:30) (15:30)新津
このコースは、現在、残雪期しか登れない冬道である。国民宿舎飯豊梅花皮荘に車を止め、歩いてさらに奥へ行く。奥川入荘を過ぎ最初の沢の手前から尾根にとりつく。最初は雪がなかったが、途中から積雪が増す。
雪庇の上を歩くのであるが、ところどころ雪庇が割れていたり、すでに落ちていたりして尾根上の藪こぎとなる。西俣ノ峰へ出るまで3時間、そこから頼母木山まで5時間かかる。
2つの尾根が合流するところは、広くなり方向を失いやすい。たまたま新潟の山岳会の旗が残されており先へ進むことができた。途中、灌木帯に踏み跡が入って行き、わかりにくくなる。上をめざして行くと雪渓に抜けることができる。雪渓は、上に行くほど傾斜が大きくなり、やむなく熊笹の中を歩くことになる。ここは方向を見失いやすい。霧が出たらなにも見えなくなり危険である。高い方をめざすと頼母木山に至る。小屋は、北側で下りとなる。小屋の周りは、ほとんど雪が消えていた。庇の下にたまった雪が飲料水となる。この日、小屋は貸し切りとなる。多くの縦走者は、地神山を経て門内小屋へ向かうようだ。
翌日、天気は曇りとなる。下山する。小屋から頼母木山までは、登りとなる。熊笹や灌木帯と雪渓との出入りの位置に目印がないと危険である。間違って雪渓を降りすぎたら、尾根に戻れなくなる。下りは支尾根に迷い込まないように登りの段階で目印をつけることが必要である。私は、先を急ぎすぎまっすぐ支尾根に入ってしまった。急に斜面が落ち込んでいたため気づいて、やっとの思いで登り返した。
このコースは、初心者の単独行には危険かもしれない。分岐点が多いからである。梅花皮荘の風呂は400円で、疲れをいやすに最高である。
Photo:Tamogiyama(1708m) from Nishimatanomine 1994/4/29
Photo:Iidesan(2105m) from Nishimatanomine 1994/4/29
Photo:Daikuraone(Ridge) from Nishimatanomine 1994/4/29