1996
菱ヶ岳(974m)・五頭山(912m)
Mon.November 4.1996/快晴
6:20新津発 7:00 菱ヶ岳登山口駐車場着 8:30 菱ヶ岳山頂着 9:00発
9:30 中ノ岳着 10:00 三叉路着 10:05 五頭山頂着 10:15 前一の峰着
11:30 発 三の峰・ドングリの森経由 12:30 菱ヶ岳登山口駐車場着 13:30 新津着
目を覚ますとともに、カーテンごしに菱ヶ岳をうかがうが、天気はよさそう。風邪気味だが、一ヶ月近くも汗をかかない生活は、心身によくないと判断し、荷造りを始める。
早い朝食をすませ、コンビニ経由で、菱ヶ岳登山口駐車場へ車を走らせる。
一番のり。登り始めると駐車場に二・三番手が入る。紅葉は、かなり進み1時間もするとほとんど葉が落ちて枝ばかりとなる。枯れ葉を踏む登りである。杉鼻では、夏道を選ぶ。頂上まで50分の表示あり。山頂付近は、木々の枝の灰色のモノトーンとなる。最後の登りは、いつもながらヨイショとかけ声をかけながら登る。
菱ヶ岳山頂からは、三川村・福島方面に一面、雲海がひろがるのをみることができた。小高い山々が、島のようだ。ここでみるこんな眺めは、初めてだ。
山頂は、木々が繁茂し眺望がきかない。五頭への道を少し進むと、少し高くなったところがあり、振り向くと、菅名岳、白山、粟が岳、遙か向こうに燧ヶ岳を望むことができる。さらに進むと、飯豊連峰が前面に展開する。狐色の世界だ。雪は、すっかりとけたようだ。大日岳の東側の雲海に磐梯山が浮かぶ。無線をしたが1局しかつながらないので、先を急ぐ。中ノ岳では、足もとから落ち込む谷の反対側に、朝日を浴びて紅葉が綺麗に残っている。深い谷から大日岳までファインダーに入るのを確認しシャッターをきる。
前一の峰直下の水場で、水道水と交換する。甘い水だ。三叉路で一息入れる。間違いやすい看板である。松平山・五頭山頂の矢印で、道に迷い、友人が五頭山に行けないで、数千円のコンサートのチケットを無駄にした。五頭山頂を五頭山三角点とでもすればよいのか。
原因は、五頭山の五峰とも山頂ではなく、山頂がとんでもないところにあるためだ。友人は、先にゆくと松平山と五頭山頂の分岐路があると思ったようだ。
前一の峰には、数人がいて食事をしたり、飯豊連峰をカメラに収めたりしている。ここで、早めに昼食をとる。一の峰からにぎやかな声がする。ひさかたぶりに週末と天気のタイミングがあったため、多数の登山者がきているようだ。私とすれ違い、数パーティーが菱ヶ岳へ向かう。混みだしてきたので、下山する。一の峰は隙間がないくらい満杯。三の峰は小屋の前、鐘の前の両方とも人だかりとなっている。下に着くまで、20人ほどの登山者とすれちがう。山と渓谷に載った、五頭山特集が、この賑わいの原因かもしれない。
三の峰コースの登山口であるドングリの森キャンプ場にも大勢がきていた。おいしそうな肉の焦げるにおいが登山道まであがってくる。
今秋最後の紅葉を、多くの家族が楽しんでいる。