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1997

五頭山(912m) 


Sat.February 15.1997/快晴
新津(7:00) (7:30)菱ヶ岳登山口駐車場 (10:00)五頭山三の峰山頂  前一の峰(12:00)  (13:00)どんぐりの森 (13:30)菱ヶ岳登山口駐車場  (14:00)新津

 朝の天気は曇りであった。天気予報どおり晴れになることを期待して五頭山に向かう。村杉温泉から菱ヶ岳登山口駐車場まで除雪されている。しかし、一車線のみである。駐車場には、すでに20台近くの車が前日より駐車していたようだ。フロントガラスに雪が積もっている。
 どんぐりの森キャンプ場にテントが数張ある。三の峰コースには、すでに先行者がいる。最初からワカンを使用しないといけない。五合目で先行者に追いつく。先行者は下のテントの持ち主で、県内高校山岳部の顧問の先生たちの冬山訓練のようである。昨日到着して野営したようだ。六合目で、先行者を追い越してラッセルを開始する。そのまま、三の峰山頂まで先導することになる。七合目を過ぎてから尾根は、すっかり木々が雪の下になる。小さな雪庇ができている。深いところでは、ワカンをはいても足が沈み、腰まで雪面が来る。
 上に行くにしたがい、雲がなくなって、真っ青な空になる。サングラスを用意して来なかったことが悔やまれる。八合目あたりから、風が強くなる。三の峰頂上に到着すると強い風で、雪が雪面を流れていく。早速もってきたテントを張り、暖をとる。小屋は雪の下である。積雪は、小屋付近で5mほどである。ラッセルでヘトヘトになる。コーヒーを沸かし一息入れる。カップ麺で体が暖まる。無線で5局とつながる。上越のキューピッドバレースキー場からクリアに声がかかる。天気は、同じ、晴れで風が強いとのこと。
 飯豊連峰にかかっていた雲がしだいに消えて行き、勇姿をくっきりと現しはじめる。しばらくしてテントをたたみ、前一の峰まで足を延ばす。飯豊連峰は、以前よりいっそう白さを増している。かなりの積雪で、秋にビノキュラで見えた小屋が、今、全く分からない。青空に映える白い飯豊連峰を何度も眺め、カメラにおさめる。風がやみ、気温が上昇し、この場所に来て飯豊連峰を肴に飲んだり、食べたりしている人がかなりいる。菱ヶ岳には、人影がない。五頭山からの縦走者もいない。積雪は、前回よりかなり増えている。一の峰は、すっかり雪庇の下になっている。二の峰の地蔵さんは、頭だけが出ている。
 正午に、前一の峰から戻って、三の峰から下山する。数組の登山者とすれ違う。今回のラッセルは、今シーズンで最も厳しいものであった。しかし、最高の天気に恵まれた山行であった。