1997
五頭山(912m)
Mon.11.Aug.1997/晴れ
新津(15:30) (16:00)ドングリの森駐車場 (17:10)三の峰
(18:00)ドングリの森駐車場 (18:40)新津
天気予報では、午後から曇りとのことであったが、青空が広がり暑さは弱まりそうにない。少しは涼しくなることを期待して、午後三時半に五頭山を目指して出発する。
平日であるが、ドングリの森駐車場には、二台の車があった。
登り始めると身体中から汗が吹き出る。
持ち物はピッケルだけで、負荷がないのであるが、かなりこたえる。
30分もすると、アブが周りを飛び交うようになる。
数匹で攻撃を仕掛けてくる。
葉のついた枝を折り、ウチワのようにして背中や両肩を払い、刺されるのを防ぐ。
急な登りでは、枝を持つ手の動きも鈍くなる。また、呼吸を整えるために手を休める。すかさず、数匹のアブが、肩や大腿に止まろうとする。
アブは、飛行が素早く、うまい。自在に、急転回やホバーリングなどして、振り下ろす枝から逃れる。
止まった瞬間の2匹を倒したのみで、肩、腕、大腿など数カ所刺されてしまう。
アブに刺されると、傷口がかゆく、後で化膿して治りにくい。
アブに刺されてまで、暑い夏の登山をする必要はない。
五頭山に登って、アブに刺されたことは、過去にないのであるが、今夏の異常発生によるのか、時間帯によるのか、全く分からない。
三の峰の小屋の前で10分程休憩するが、アブがしつこく刺そうとするので、ゆっくり休めない。枝を振り回しながらの休憩である。
登りも下りも登山者の姿を見かけなかった。平日の夕方近くの五頭山は、実に静かである。三の峰からは、日本海、阿賀野川が見えるが、飯豊連峰は雲の中であった。
頂上は、少しばかり涼しい。
陽が落ちてきた。日没は、6時半頃と想定される。
下山は、早いのでアブの攻撃はそれほどでもない。
しかし、何匹かは旋回して音を立てている。
ドングリの森キャンプ場もひっそりとしている。
風がないので山も暑い。しかし、家にいるよりは、涼しい。
真夏は、どうせ登るのなら涼を満喫できる高い山がよい。
五頭山のアブは、秋になると姿を消してくれるだろうか。