1997
白山(1012m)
Sat.Dec.6.1997/快晴
新津(6:30) (7:15)慈光寺駐車場 (9:30)白山(11:20) (12:30)駐車場 (13:00)新津
目覚めると同時に、五頭連峰を眺める。
夜は明けきってないが、山の端が、はっきりと見える。
空には、雲が一つもない。
早速、登山用具を準備する。
6時半に白山・慈光寺へ向けて出発する。
12月3日、平地にも雪が降ったのでワカンを用意する。
途中コンビニで食料を調達する。
セブン・イレブンが白山へ行く道路沿いに2軒もできて便利になった。
2年前は、遠回りして買い求めていた。
慈光寺の駐車場に1番乗りする。
40日ぶりの白山登山である。
登山口から積雪がある。
尾根線を登る。
尾根へのとりつきの急登を登り切ると3合目である。
3合目から4合目にかけての登山道で、ウサギと狸の見慣れた足跡と異なる人間の子供ほどの足跡が雪の上にある。
登山道と交差して尾根を横切っている。
熊の足跡である。
ゾッとするが、登山道を登っているのでなく、横切っているのを確認して安心する。
先を急ぐ。
8合目まで登山靴で上れたが、それ以降はワカンをつけて登る。
ワカンをつけても新雪なので、足が深く沈み込む。
2時間15分で山頂に到着する。
山頂は、50cm以上の積雪である。
飯豊連峰が、白い雪をいただき神々しい。
稜線が青空を背景にくっきりと見える。
ビノキュラで縦走路を目で追う。
白山からは、飯豊本山と御西岳が大日岳に隠れて見えない。
東から西へ次の山が確認できる。
大日岳、烏帽子岳、梅花皮岳、北股岳、門内岳、地神山、頼母木山、大石山、鉾立峰、
エブリ差岳。
飯豊連峰にすっぽり白布をかけたような稜線が、青空にはえてる。
エブリ差、頼母木、梅花皮の小屋が見える。小屋がすっかり雪の下になっていないので見えるのだろう。
すばらしい雲海が飯豊連峰と五頭連峰に囲まれた部分にある。
雲海の下の三川村や国道49号線は、曇りか霧ではないかと思う。
五頭連峰の西側は、眺望がきく。
日本海や県庁の建物が見える。
柏崎方面に向かう巨大な貨物船が、日本海沖をゆっくりと航行する。
粟ヶ岳山頂、砥沢ヒュッテ前に、人影が見える。
守門岳も雪をかぶって粟ヶ岳の背後にのぞいている。
無線で5局と交信する。
山頂は、しだいににぎわいを増す。
陽ざしが暖かく、風がないので眺望を楽しみながら食事ができる。
小屋に入る人が少なく、ほとんどが山頂の雪の上にシートを広げている。
100人近い人が来ているようだ。
田村線からも大勢の人が登って来ている。
吹雪さえなければ田村線は、遭難とは無縁なコースである。
山頂の混雑が増してきたので下山する。
昼前なので次々に登山者とすれ違う。
ワカンをつけて登る人は1人もいない。
5合目以下は、土がでてきて登山道はぬかるんで滑りやすくなる。
慈光寺駐車場には、数十台の車が、あらゆるスペースを利用して縦や横に止まっている。
今回の登山者は、青空と眺望を十分に満喫できたと思う。