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1999

朝日連峰/西朝日岳(1814m)/竜門山(1687m)

Fri.14.May.1999/曇り
新津(20:10) (23:40)(200km)日暮沢小屋(泊)

Sat.15.May.1999/曇り 日暮沢小屋(5:20) (8:50)竜門山(10:00) (10:40)西朝日岳(11:00) (11:30)竜門山  (13:30)日暮沢小屋(14:00) (14:45)柳川温泉(15:10) (18:30)新津

(5/14)
8ヶ月ぶりに朝日連峰に来る。仕事を終えて自宅に戻り、車で出発した。日暮沢小屋に着いたのは深夜12時近くとなった。しかし、小屋の窓から明かりが見えたので、驚いた。山形市から来た2人が談笑していた。この時間帯の道路は、混雑しない。R290、R113では、車が数台つながるが、流れは速い。R287では、たまにしか車に出会わない。

(5/14)
朝3時半に、もう窓の外が明るくなっている。簡単な食事を済ませ、5時半に出発する。日帰りの荷物なので食糧が少なく寝具が不要であり軽い。今回アイゼンを持参した。登ってしばらくのところでカモシカに遭遇する。下りてきたカモシカが先に気づき、あたかも咳払いをするように鼻をならして威嚇する。しかし、すぐに鼻息荒く急な斜面を走り下りていった。一瞬のことであった。私は、朝日連峰でよくカモシカを見る。登り始めて1時間ほど(1000m高)のところから、尾根上は雪に覆われていた。アイゼンを着ける。清太岩山下の雪庇が巨大である。積雪は昨年に比較し多い。今回、昨年より2週間遅く登ったが、今年の雪が多い。日のあたる清太岩山から熊糞山への登山道は、夏道がでている。黄色のマンサク、ピンクのイワウチワとショウジョウバカマ、紫のカタクリが咲いていた。曇りであったが眺望はきく。清太岩山下の雪庇の上に立つと遠くの山まで見通せる。月山、月山の左手奥に鳥海山、大朝日岳、小朝日岳、中岳、以東岳が見える。新緑が清太岩山まではい上がってきている。山頂に近い山の表面は、まだまだ白黒の世界である。山の新緑は、そこだけがきわだってカラー写真のように見える。竜門山頂付近は雪渓が残っている。

竜門山頂で無線局4局と交信する。地面に置いた温度計が20度以上を示している。風はほとんどなく、穏やかな天気である。青空が見えるが日はほとんどささない。食事をとり十分な休憩の後カメラとビノキュラを持って西朝日岳に行く。登山道にはまったく雪が無い。黄色の小さな可憐な花が目に止まったが名前はわからない。私は、西朝日岳からみる大朝日岳が気に入っている。祝瓶山は、鋭角な山容である。その左手奥に磐梯山が見える。飯豊連峰は、本山からエブリサシ岳、さらに二王子岳まで見える。竜門山から以東岳にかけて縦走路がよく見える。ビノキュラで朝日連峰の各山頂をみるが人影が無い。日焼け止めクリームをはじめて使用した。効果は想像以上であった。少し顔や首筋がひりひりするが赤くはれ上がることは無い。竜門山に戻り荷物をまとめ下山した。清太岩山下の雪渓で7人の登山者に会う。このコースには、ガスがでるとルートを探すのに苦労する場所がある。それは、竜門山下の雪渓と清太岩山下の雪渓である。今回、わずかに残っていた赤布に助けられて道に迷うことは無かったが、天気が良くても下山時、間違えて支尾根に下りそうな場所が多い。日暮沢小屋に着くと駐車場や路肩に多くの車があった。ほとんどが山菜取りの人達の車である。今年はじめての朝日連峰登山は、日帰りにもかかわらす、ゆっくり楽しめた。