山行の報告 home


1999

1999年の山行を振り返って

残雪期、雪庇歩きと新緑を楽しむ。・・・

残雪期の山は、全く同じ山を歩いているのに、別の山を歩いているようだ。 雪庇歩きができた山は、粟ヶ岳、二王子岳、大蔵山/菅名岳(縦走)、菱ヶ岳/五頭山(縦走)である。 粟ヶ岳の山小屋下のナイフリッジとなっている雪庇が、今も目の前に見えるようだ。アイゼンを持っていったが リタイヤしたことが思い出される。 新緑が美しい山は、朝日連峰である。 清太岩山下で、木々と雪の白黒の世界のなかで、新緑だけが、鮮やかな天然色の世界をつくっていた。 残雪期の飯豊連峰に行けなかったのが、心残りである。 相当テンションを高めないと残雪期の飯豊連峰に行けなくなったように思う。これは、老いの証左であろうか。 装備を整えるのは、もちろんのことである。ある程度、身辺整理し、しっかりとこころの準備ができないと、 この時期、この山に登れない。 今思うと、天候任せでよく飯豊連峰の本山小屋や頼母木小屋まで、行ったものである。 はっきり言えば、無謀である。しかしながら、装備を整えてまた登りたいものである。

夏、混雑と虻を避けて、五頭山中心の山行で終わる。・・・

雑用に追われた1年であった。日帰りか夜行日帰りでしか登れない山が多かった。 虻を見ると全身鳥肌が立つ。昔、そのようなことはなかった。山に入って幾度となく虻に 刺されるようになると、虻がしつこくまとわりつくと、条件反射で血圧が上がり、イライラする。 タオルや小枝を振り回して虻を追い払うのであるが、虻の方が一枚上手で、必ず数箇所さされる。 傷は、かゆく、こわれやすく、治りにくい。

紅葉の最盛期に登れないまま、秋が終わる。・・・

秋のはじめに、大朝日岳から以東岳まで縦走することができた。 朝日連峰の秋を楽しむことができた。 しかしながら、朝日連峰の紅葉は、まだ、十分でなかった。 紅葉の時期と天候と休日がタイミングよくあうと、朝日連峰の秋は、最高のものになる。 かつて一度、あまりの紅葉の美しさに感動して、赤と黄、各一枝づつ家に持ち帰って、花瓶にさして2・3日 眺めていたことがある。 朝日連峰の秋は、静かでよい。大切にしたいものである。 また、飯豊連峰の秋をもっと知りたいと思っている。