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1999

ニ王子岳(1421m) 

Sun.Mar.21.1999/晴
新津(7:00)   (8:00)ニ王子岳参拝道入り口 (11:00)ニ王子岳 (13:00)入り口  (14:00)新津

三月のニ王子岳の様子を知りたくて登る。天気予報によると昨夜から今日の昼まで晴れとのことである。早朝出発し、早く下山すれば安全だろうと考える。しかし、読み始めた本が面白くて夜更かししてしまって、7時の出発となった。今年の雪は少ない。昨年4月4日に来たとき、駐車場手前300メートルで車を降りなければならなかった。今回、参拝道入り口まで車が入れた。すでに20台ほどの車が路肩に止まっていた。車を路肩に止め、参拝道を通ってニ王子神社に向かう。神社で道中の安全を祈願し、神社左側の登山道に入る。まっすぐに伸びた美しい杉林が左右に広がる。踏みあとにしたがって上ると沢の右手に1m程の積雪がある尾根に取り付く。しばらく上ると左手下方に一王子小屋が見える。天気は晴れだが、気温は低い。雪面は固く実に歩きやすい。順調に山頂まで到達できる。山頂の小屋に近づくと飯豊連峰を見ることができた。右から大日岳、北股岳、門内岳、地神北峰、大石山、エブリサシ岳を確認する。遠くに朝日連峰が見える。写真を撮る。小屋の近くに二人の登山者がいたが、気温が低く、風が強いので大方の登山者は下山した。小屋に入らず、昼食も取らずに下山する。冷たい風が鼻と頬にあたり、痛く感じる。凍傷になるのではないかと不安になる。下山途中、南側の尾根から数人が山頂を目指しているのが見える。きっとニ王子岳周辺の地理に明るい人なのだろう。下りでアイゼンの必要性を痛感した。アイスバーンの急斜面を下るとき、ピッケルで体重をささえて雪面をキックしてステップを作りながら下りた。昼近くなると曇ってきて高度を下げても寒さがあまり変わらない。家に帰るまで車のヒーターを入れて運転しなければならなかった。